障害のある,あるいは病気を抱えた高校生・高卒者のための 大学体験プログラム(Disabilities, Oppotunities, Internetworking, and Technology; DO-IT:ドゥー・イット)の2010年度大学体験プログラムの開催が決定しました。
プログラムの詳細,募集要項等は,以下のアドレス(DO-IT Japanのホームページ)を参照してください。
DO-IT Japan 2010の開催案内のページ
以前のブログでも紹介したように,今年度から小学生から大学生までに対象が広がり,大学進学や将来の就職等といった本人の夢・希望を実現するお手伝いをする予定です。
愛媛県からも,多くの募集があることを期待しています。
苅田 知則(かりた とものり)研究室のブログです。
環境心理学,福祉工学の観点から,特別なニーズがある子ども達の支援を行っています。また,VoiceRulerをはじめ,生活や学習を支援する道具や環境の開発研究も行っています。
このブログでは,研究,実践活動,ゼミ,支援,バリアフリーに関することを紹介するします。
2010年4月27日火曜日
駐車場問題への大学側の対応
2010年4月14日水曜日
悲しい現実
年度末でピークを迎えた学内の工事もほとんど終わり,新入生も迎えて,新年度がスタートしました。
毎年行われる工事は「改善」を目標に行われるはずが,残念ながら「改悪」になった所も少なくありません。
その一つが,法文学部の前にあるスペースです。
以前は駐車場でしたが,学内の区画整理に伴い,駐輪場と障がい者等優先の駐車場になった「はず」でした・・・
しかし,現実は,駐輪違反によって障がい者等の優先駐車場が埋め尽くされ,時間帯によっては全く駐車場にアクセス出来ない状態になってしまっています(写真参照)。
当然,駐輪違反をする側にも問題はあります。厳罰化による徹底という案も出るかもしれません。
ただ,駐輪ができる環境を作ってしまった大学側にも問題があります。
「ヒトは決められたルールを守るものだ」という性善説に基づいたアプローチでは,こうした失敗例が出てしまいます。
「ヒトは状況・環境によってはルールを守らないものだ」という前提に基づき,違反しにくい環境や状況を作る必要があるでしょう。
今回の例でいえば,駐輪場と駐車場の間に敷居を設けるか,スペースと機能を一対一対応させるか(駐輪場は駐輪場,駐車場は駐車場に分離する)すれば,防ぐことができたはずです。
こうした物理的環境が人間の行動に影響を及ぼす方略は,環境心理学的なアプローチといえます。
残念ながら,環境心理学的アプローチは日本ではあまり知られていませんが,ルールづくりよりも効果的であることが多々あります。
(防犯面では,最近よく用いられるようになっていますが。)
本学も含めて,日本において,より理解と実践が進むことを願ってやみません。
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